金木犀

おはようございます。

 

2017年12月31日、大晦日、朝6時。

本を読み終えたところです。

 

今年もたくさんの方々に、cafeSTANDをご利用いただきました。

ありがとうございます。

年始は1月4日(木)より営業開始となります。

よろしくおねがいいたします。

 

 

今年も残すところあと僅かとなりましたね。

皆様、2017年は如何でしたか。

健康でしたか?

恋はしましたか?

 

私はといいますと、人生の節目といえる年になったようです。

cafeSTANDは10年を終えました。

そして僕は、40歳になりました。

 

「不惑」

40歳の異名。

読んで字の如く、迷いがなくなる歳だそうです。

 

9月19日(火)晴。

海岸沿いを抜けて、市役所を左へ。

いつものように白檀香る線香に火を灯していると、

お墓から「ねぇ、私、もう大丈夫だよ〜。」と聞こえた気がしました。

 

20年前。

1997年9月、金木犀が香る頃。

季節を分け合った彼女は殺人事件に巻き込まれ、

最悪なかたちで、この世界と僕の前からいなくなりました。

18歳でした。

 

好だった景色、食事の風景も笑顔も。

好きな色も歯並びも。

共に口ずさんだ音楽。

貸借りしていたCDは全て一緒に焼いてしまったし、

君との記憶はこの20年間で薄れていくようです。

なんて、嘘だけど。

 

お墓で聞こえた(と思ってる。)君の言葉で、

迷い彷徨い続けた、深く暗いトンネルからようやく抜けられる気がしています。

「不惑」とまではいかないけど、ありがとね。

 

世の中は平等ではありません。

間違いなく不平等です。

 

どうやら平和になることも難しいみたいです。

だれもが解っています。

いつになっても、偽善者も含めて平和を唱えます。

 

ですが、

皆様も僕も生きている限り、必ず誰かの役に立っています。

これは間違いないことだと確信しています。

 

cafeSTANDは、2018年2月で11年が経過します。

過ぎ行く季節の中で、

11年間中のどこかの時間を皆様と空間を共有できていることを、

僕は誇りに思い生きています。

ありがとうございます。

 

2018年もcafeSTANDをよろしくお願いします。

皆様に素敵な年末年始が訪れますように。

 

cafeSTAND 塚本耕平

 

2017年。

▪️印象に残った本

・「現代思想 2017年11月号」 特集:エスノグラフィ

・「観光」ラッタウット・ラープチャルーンサップ

・「A3」森 達也

・「ルーアンの丘」遠藤 周作

・「メモワール:写真家・古屋誠一との20年」小林 紀晴

・「えいやっ!と飛び出すあの一瞬を愛してる」小山田 咲子

 

▪️素晴らしき映画

・LA LA LAND

・ムーンライト

・20th Century Women

・たかが世界の終わり

・ 息もできない

 

▪️音楽

・「Felt」Nils Frahm

・「THE OLD CENTURY」Don Peris

・「Blonde」FRANK OCEAN

・「野生の夜」プルネ

・「初期の台風クラブ」台風クラブ