2013年。
夢にまで見ていた、サニーデイ・サービスのライブ企画が実現した韓国での二日間。
大成功を収めた(と思っている。)ライブが終了し、
一頻り打ち上げが終わった後のこの写真に晴茂さんの姿はない。
参加せずにホテルに戻ったのだった。
さらに言うと、ホテルまでアテンドしたのは僕だった。
言葉少なく春を待つソウルの夜の街を共に歩いたのを覚えている。
「サニーデイで一番好きな曲はなんですか?」と、唐突に聞く僕。
笑顔で答えてくれた晴茂さん。
「曽我部の作った曲は全部かな。」と。
何もかもなくしてしまった97年。
混沌とした月日を重ねていた日々。
サニーデイ・サービスは、98年7月15日に「24時」を発売。
僕はこのアルバムの「今日を生きよう」という曲に大変救われました。
20年後、同日7月15日。
晴茂さんの訃報が発表されたのは、偶然なのでしょうか。
一つの歴史は終わりを迎えました。
後にも先にも、ここまで僕を助けてくれたのはこのバンド以外は思い浮かびません。
晴茂さん。
さようならです。
ありがとうございました。
どうか安らかに。
またどこかで。