帰宅。

 

単線、無人駅。

街灯も少なく、夕刻には真っ暗になり(懐中電灯必須)、

この季節、辺り一面の田んぼや向かいの森からは、カエルや虫の合唱が響き渡る。

そんな人影疎らな場所に佇む自宅のポストを覗いてみると、固定資産税納付書が届いていた。

 

お風呂に入り、リビングで瓶ビールを一本。

酔いさましにハーブティー。

 

固定資産税。

開封した納付書を眺めつつ、自室に移動して辞書を引いてみる。

『固定資産の所有者に課税される地方税』とある。

なるほど、つまり住んでいる市に課税するのね‥‥。と思いつつも、

税というものに今まで以上に疑問を抱くことになってしまった。

 

会社法人税、法人住民税、法人事業税、法人消費税、社員住民税、

個人住民税、個人消費の消費税、固定資産税、 車両税と、ざっと挙げただけでも大した数になる。

しらみつぶしに各税について調べてみた。

 

ある程度理解していたつもりだったが、

法人税に関して自分の無知加減に呆れてしまう。

税理士への相談箇所をまとめつつ、辞書を閉じた。

 

税金というリュックサックは重い。

今後、不景気は猛スピード加速し中身はますます重くなる一方だろう。

抗うこともできず、死ぬまでこのリュックを降ろす事はできない。

 

最終的に導き出した答えは、

一生懸命働いて、まじめに納めるしかない。

これに尽きた。

 

自室からリビングへ移動。

チョコレートをつまみつつ、珈琲をいつも以上に時間をかけドリップして庭に出る。

ローズマリーの匂いを嗅いで、暫しぼーっとしていると、

ディーゼル車特有の轟音を鳴らした始発単線電車が田んぼの真ん中を突っ走っていった。

 

僕も、

電車の運転手も乗客も、

今日も世の中が幸せになるために税金を払うのである。