7月1日(金)
待ちに待ったポールトーマスアンダーソンの新作’リコリスピザ’がいよいよ公開初日。
ヤッホー!!と意気揚々と上映映画館調べたら、千葉市周りの映画館ではまだ上映無し‥。
信じられない。
7月4日(月)
木更津にて、’ベイビー・ブローカー’鑑賞。
数分出演の役で(ほんとに5分位)、キム・セビョク(大好きな女優)とイ・ドンフィがスクリーンに。
名優ばかりの映画だった。
救済される映画というべきだろうか。
生まれてきたタイミングだったり、今一度家族について思ってみたり。
何故、主役の職業がクリーニング屋なのか、ふと考えてみたり。
個人的にぺ・ドゥナの車中のシーン。エイミーマンの’ワイズ・アップ’が流れるところが肝。
’マグノリア’を思い出さない訳がない。
マグノリアは公開してすぐに観に行って、観賞後そのままもう一度窓口に行きチケット買って、
映画館へ入って行った。私的映画ベスト5に入る名作。
7月5日(火)
レイトショーで’エルヴィス’鑑賞。
大いに泣く。
あまりにも世界的に有名な人物による、あまりにも不運な人生物語。
しかし、その中にも光があった。
生きなきゃ、と思った。
7月6日(水)
メモ魔である。落書きみたいのから色々と書いておいて手帳に挟んだり、
気になった記事なんかをクリップでまとめたりしている。
それを、週ごとにいるのもいらないもの振り分ける作業。
なんでこれ書いた?ってのもあるんだけど、とにかく、書くことが必要で、自分の財産の一部。
自分にとっての必需品といえば、ペン、付箋紙、クリップ、メモ帳である。
7月7日(木)
業務終了後、京成佐倉にて’きのえね夜市’の打ち合わせ。
7月8日(金)
情報を知ったのは15時過ぎだったと思う。
しばらく情報はシャットダウンする。
教育、マスコミ、TVを根本的に変えていかないと、この国は滅びていくだろう。
ご冥福をお祈りいたします。
明けない夜はないが、今夜は気が重い。
薔薇の花を買って帰宅した。
7月9日(土)
どうしてもまとまったお金が必要で(会社経営しているとたまにある)、
休日に仕方なく銀行でお金を下ろす。手数料が悔しい。
7月10日(日)
お店では久しぶりの落語会。
出演は春風亭一蔵さん。久しぶりにお会いしたけども元気そうで何より。
今夜は、’堪忍袋’’お妾’’紀州’の三席。
一蔵さん、9月にはいよいよ真打昇進が決まっている。
真打披露公演が楽しみである。
打ち上げには参加せず。
いよいよ明日は手術の日。個人的に今年最大の山場である。
23時、自宅2に到着。
7月11日(月)
9時。
個室にて患者衣に着替えて(紙おむつも!!)、いざ手術室へ。
採血をし全身麻酔、酸素マスクをつけたところまでは覚えてる。
気づいたら、手術は終了していて個室のベッドで寝ていた。
時計を見ると12時半。ナースコールを。
先生から、もう少し安静にしていてくだいね~。と。
なんだか安心する。
起きたら、14時。少し意識もスッキリしていた。
とにかく無事に終了した。
7月12日(火)
安静日。
何も食べれない。
投薬後、ゆったりソファーに座りながら、気になって映画’ARGO’を鑑賞。
1979年から1980年にかけた在イランアメリカ大使館人質を題材とした映画。
ホメイニー率いる反体制派。
パフラヴィー国王をイランから放逐、その後、国外亡命したパフラヴィー元国王をアメリカが受け入れたことに反発。
テヘランのアメリカ大使館を占領。
イランは行ってみたい国のリストに入っているんだよなぁ。
7月13日(水)
安静日は続く。しかし、本日からお店の営業が始まる。
当たり前だが、時間は止まらない。
イメージしていたよりも、大変でかなりキツい。
7月14日(木)
安静にしつつ、仕事を。
食事は相変わらず流動食。
痛さはあるが、気晴らしに車を運転し蘇我の映画館へ。
全くもってノーマークであった韓国映画’モガディシュ脱出までの14日間’を鑑賞。
素晴らしいの一言。
これだから韓国映画はやめられないな。
しかし、キム・ユンソクは良い俳優だなぁ。
1991年。ソマリア、反乱軍による内戦。
お金、貧困、宗教、知識。
昨日までの弱者(と思われた人々)が、武器を持ち人を殺め笑っていた。
2022年も全くもって変わっていない。
7月18日(月)
山崎ビルにて、ルーフトップコンサート。
所謂、屋上ライブである。
この一ヶ月は、天気(雨雲レーダー)とも格闘しながら準備を重ねてきた。
最高のライブ中に考えていたのは、次に狙っている開催場所の事。
目的地は、既にある。
面白いことを行いたいんだ。
明日なんて本当に来るかなんてわからないし。
ぼーっとしてたら人生すぐ終わっちゃうし。
7月19日(火)
朝、西千葉の自宅1から自宅2に戻る。
横になると眠ってしまいそうで、ロッキンチェアーで少しゆっくりする。
自宅2の滞在は1.5時間。
最近まともにゆっくりできていないなぁ。
11時、病院にて抜糸。すぐに終わる。
直売所へ野菜を買いに。春物から一気に夏野菜へ変わっていた。
15時半西千葉着。
昨日の収支、出金伝票の確認。仕事関係、メールなどを。
屋上ライブ、現実だったんだなぁ、と、しみじみ。
40歳の男達が鳴らすロックンロール。
20年以上にわたり、紆余曲折ありながらも夢を見続け、もがき苦しみ、光を見いだす男達。
そこには、まだまだ原石のダイヤモンドが散りばめられているんだよ。
7月21日(木)
京都の本屋、大阪のシンガーソングライターの個人商店、各々から本が届く。
丁寧に梱包された商品。
お店のミニコミやフライヤー。
おそらくシンガー本人による感謝の一筆が同封されていた(とても嬉しい)。
こういう繋がりが人を幸せにするんだと、しみじみ思う。
7月22日(金)
母の誕生日。メールにてお祝いを。
来週、食事へ行く約束を。
7月23日(土)
6時半出社。
手術からの仕事の遅れを取り戻すべく、昨日から起床時間を一時間早める。
’昭平堂’の珈琲を淹れ、手、指のマッサージをして、BILL EVANS’ANOTHER TIME’をBGMに黙々とパソコン作業。
7月24日(日)
コロナ感染者が増えているという。
国外の状況を見てもこれだけマスクを律儀にしている国は他にないでしょう。
ワクチンも4回目??5回目??を、推奨している。
置き換えることはできないが、
’物価が高騰しています。ですから、値上げしますね。値上げは、2回まで(ワクチン接種)のお約束でしたが、
既に、ここ二年あまりで4回~5回目(ブースター)の値上がりになりますが、ご協力お願いしますねぇ~。’
なんて、飲食店では絶対できないよなぁ。
ふくざつ。
7月25日(月)
インフルエンサー??
ユーチューバー??
知らないよ、そんなの。
まずは名を名乗りなさいよ。
話はそこからです。
それと、コスパ。
コスパ、コスパって、昨今、うるさくないですか?
コストを徐に重視してパフォーマンスしてない人(店)も存在するわけですよ。
そこが力量というか、知恵というか、店の努力と言いますか。
我々の店から言わせてもらうと、コスパ云々よりも、
食べ物が新鮮なのか、栄養があるのか、身体に染み渡るのか。そこが重要なんです。
耳障りの良い言葉ばかりに騙されてはいけません。
誤魔化されてはいけません。
7月26日(火)
沢木耕太郎さんの新書、’飛び立つ季節’読了。
今回も素晴らしい。一気に読み終える。
’無難を求めて大勢に盲目的に従うのではなく、何事も自らの責任において自らの行動を決する。
そんな習慣が、ひとりひとり身につくようになるとすれば、この災厄にも、大きな意味があったということになるのかもしれない’
旅のエッセイ集だが、ウィルス(災厄)への、この一文に膝をうった。
やはり自分が考えている事は間違っていないと確信した。
7月27日(水)
映画’セシボン’鑑賞。
1970年代にあった音楽喫茶’セシボン’での物語。
図らずも、キム・ユンソクが出演(まぁ素晴らしい演技ですし名優ですね)。
主人公のオ・グンテ。
こんな気持ちは知らず知らずのうちにどこかに置いてきてしまったな。
今現在、本当に大切だと思える人たちと生活が送れている。
全ては必然なのかしれない。
などと考えてみたり。
7月31日(日)
7月の営業もあっという間に終了。
今月の収支を追う。
先月、先々月、昨年の同じ月。
仕入れ金、雑費、消耗品費、会議費、交通費、交際費・・・・・・。
流動するお金を眺める。
15年続けていると、数字だけの世界にも見えてくるものがある。
それを見つけて軌道修正しながら、明日へ繋げて行く。
脳内の比較情報を怠ってはいけないのだ。
今月の、、、。
■印象に残った本
・飛び立つ季節 沢木耕太郎
・ことばのうまれる景色 辻山良雄
・ポール・ヴァーゼンの植物標本 ポール・ヴァーゼン(著)堀江敏幸 (著)飯村弦太(その他)
補足)
リトルモアから出版されました’ポール・ヴァーゼンの植物標本’ですが、
私の親友である飯村弦太氏が携わる本となっています。
彼は、東京都文京区湯島にある古道具店’ATLAS’の店主です。
湯島に店舗を移す前は千葉市中央区にて同店舗を営んでおり、私は事あるごとに足を運んでいました。
いつからかぽそぽそと会話を育むようになり、
そこからは、いく日も酒を飲み、語り合い、個人店同士の悩みや葛藤を互いに励まし合いながら、
数十年の月日が流れて現在に至っています。
業種は違えど、僕にとっては良きライバルであり、とても大切な親友です。
彼の仕事はとても甘美で最美で儚く美しく嫉妬を覚えるばかりです。
2017年の夏。
古道具屋の彼は例年の如くフランス(時には他国も)への買い付け中、およそ100年前の宝物を見つけ出します。
それがこの標本の原型です。
時は2022年の初夏。
堀江敏幸氏による書き下ろしの文章と共に現代の芸術品として、まさしく新しいかたちとしてこの世に蘇りました。
是非、手にとってご覧になって下さい。
弦ちゃんが書いた気持ちのこもる’あとがき’で感涙したのは内緒にしておきましょう。
弦ちゃん、本当におめでとう。
あなたの仕事は素晴らしい。
■素晴らしき映画
・エルヴィス
・モガディシュ
・セシボン
■日常にあった音楽
・Chaliwa NEW ZION TRIO
・Dylan’s Gospel The Brothers & Sisters
・CHAMBER MUSIC Ballake Sissoko & Vincent Segal