日々:その十八

3月1日(火)

9時から歯医者。その後、店の買い出し。

直売所には春野菜がちらほらと。白菜、大根が重くて立派。葉物も生き生き。

個人的に法蓮草は贔屓にしている野菜。

というのも、向田邦子さんの’夜中の薔薇’というエッセイ集の中の’食らわんか’で知った常夜鍋の主役が法蓮草で、

この鍋が本当に美味しくて、いつ何時食べても飽きない(かなりの頻度で食している)。

作り方も簡単でいたってシンプル。かつ、栄養満点。

 

3月3日(木)

朝から打ち合わせやらであちこちに。

 

3月6日(日)

読みかけの本、読了。

ネットや動画からインプットするよりも、文字からのインプットが自分には向いているし(もちろんメモも忘れずに)、

知を深めるにはやはり読書が有効だ。

当然の事ながらそこには対価を払う必要がある(もちろん図書館もよく利用させてもらってますが)。

タダより怖いものは無い。これは40数年生きてきて自分の中で刻まれながら実証されていること。

 

3月7日(月)

打ち合わせ2本。その後一週間ぶりに自宅2へ。

昼食を軽く済ませて映画’僕を育ててくれたテンダー・バー’鑑賞。

物語は、J.R.モーリンガーの自伝小説。叔父チャーリーの経営するテンダー・バーでの物語。

チャーリーの一言。

’たとえ、はさみで刺されても、決して女性に暴力をふるうな’

エンディングはスティーリーダンの’Do It Again’

こういう古き良きアメリカ、男臭い青春映画を観た後は煙草吸いたくなるよねぇ(吸わないけども)。

 

3月8日(火)

5時起床。自宅近くにある大きな公園を散歩。珈琲を持って。

その後、車で南房総方面へ。直売所3件に立ち寄り帰宅。

三芳村あたりはとっても良い場所だとつくづく思う。

21時就寝。

 

3月9日(水)

業務終了後、店長Gと馴染みの中華屋さんへ。

本日も我が街、西千葉の街中華屋は大盛況だ。

いつもの奥席に。

瓶麦酒、春巻き、麻婆豆腐、炒飯など。

食事も中盤に差し掛かった頃「社長から新作の一品をサービスです。」と、

そっと我々の円卓に。

厨房へ目をやると社長の優しい目。

深々と感謝のお辞儀をする。

 

3月10日(木)

快晴。

街を歩く人々、駅のホーム、バスを待つ人、誰もが携帯、携帯、携帯、携帯。

小さなディスプレイを眺めている。

 

咲き乱れる準備をしている木々たち、新緑の美しさ、鳥の声、澄んだ空、暖かい日差し。

それらを感じること、眺めること。どちらが正しく美しい世界だろうか。

 

常に後者でありたいと思う。

 

韓国ソウルに住む友人とmail。

保守系最大野党の勝利に終わった大統領選挙について。

彼の支持者は結果実らず。

どの国も闇は深い。

 

夕方からは千葉で会食。

お互いの(経営者同士)近況報告と情報交換会。

美味しいクラフトビールをいただく。

Aさんご馳走様でした。

 

3月11日(金)

合掌

 

3月12日(土)

イメージしている考えがまとまらない。

ややこしくしているのは自分自身。

シンプルにと思っていても、頭が硬くなるとやこしくしてしまう。

常に考える。

シンプルに前に前に。

 

3月14日(月)

月一回、母との食事。とんかつが食べたいとのリクエスト。

揚げたてって幸せ。

 

日が暮れぬうちに帰宅。

夕食は、蕎麦。佐賀県、有明海の海苔をちらして。

ラフロイグを寝酒に。

 

3月15日(火)

自宅1への戻り日。

9時から歯医者→店の買い出し→取引先銀行振込・店用に小銭両替→店と事務所用の備品を買い出しへ。

千葉そごう、ヨドバシカメラ、キンコーズ(その後、40分余裕ができたのでディスクユニオンへ寄り道。レコード3枚購入)→

17時半から一件打ち合わせ。淡々とToDoリスト通り執行。気付くと19時。ビール飲みたいなぁ。

 

3月16日(水)

店は盛況。ありがたい。

業務終了後、次回スタンド寄席の打ち合わせを席亭のSさんと馴染みの小料理屋で。

お呼びする噺家さんと開催時期の大まかな枠組みが決まる。

春野菜の天ぷら、牛すじ煮込み、マカロニサラダ等々、今宵も美味しくいただく。

 

3月19日(土)

自宅2の小さな庭には、今年もクリスマスローズが咲きはじめる。

店内用にいくつかを摘んで出社。

 

3月20日(日)

会食。

カレーと赤ワインを。

ひとしきり大笑いし21時前には解散。

美しい人達は別れ際が清い。

だからまた会いたくなるのだろう。

 

3月21日(月)

お彼岸。

電車でお墓参りへ。空気公団’風の瞬間’を聴きながら。

祖母の危篤時、自分は大層の理由もないのに駆けつけることが出来なかった。

今でも悔やんでいる。

おばあちゃんごめんね。でも、いつも毎日想っているよ。

おばあちゃんの小さな手がすごく好きだった。

おばあちゃんが作ってくれたお味噌汁が大好きだった。

 

午後からは車で大多喜へ。気になっていた街。

養老渓谷方面から抜けて、大多喜駅へ。駅の周りを一時間ほど散歩。

また行きたい街が増える。4月にもう一度行こうと思う。

 

3月22日(火)

起床して珈琲を一杯。

ニーナ・シモン’At the Village Gate ’を聴きながら。

 

9時、自宅2出発。店の買い出しで少し遠い直売所へ。

12時、西千葉の自宅1到着。

15時、電車で船橋へ、久しぶりの友人Oと会うために。

Oと私は誰にも頼まれることなく数年前から’秘境居酒屋倶楽部(略してH.I.C)’を結成している。

南は富津から千葉近辺は勿論のこと都心は立石まで。

美味しくてヤバい(良い意味で)店をお互いに紹介しつつ足を運んでいる。

(H.I.C会員は常に募集してます。)

仕事だって趣味だって何だって楽しい人生は自分自身で切り開くのだ。

 

3月23日(水)

江戸川乱歩、再熱。

 

3月25日(金)

店のターンテーブルのメンテナンス。

明日は久しぶりにあの方が(背筋が伸びますね)、来店。

明後日はおとぎ話の有馬くんと牛尾くんのライブ開催。

レコードをかける夜が続くのは間違いないから。

 

3月26日(土)

17時にご来店、お茶を飲んだあと、小料理屋へ移動。

その後、STANDで飲み直し。

本人の前で本人が歌うレコードをかけるという日。

それもあって私は酩酊気味。

 

3月27日(日)

通常営業は14時迄。

夕刻から有馬くんと牛尾くんのライブ。

言わずもがな最高の夜に。

打ち上げは、STANDでテーブルを囲みながらワイワイと。

終盤に差し掛かったところで、おとぎ話のニューアルバム(ミックス前)の爆音視聴会!!

ひとしきり感動と感想を述べた後は、レコード爆音大会へ突入。

ビートルズ、オアシス、ストーンローゼズ、レディオヘッド、その他諸々。

10代から収集している僕のレコード群を前に牛尾くんもご満悦。

嬉しいね。

 

3月28日(月)

有馬、牛尾、私、千葉駅近くのホテルをチェックアウト。

幕張新都心のホテルまで車を走らせビュッフェランチを堪能。

8月の日比谷野音までの構想を練る。気付くとランチのラストオーオーダーに。

その後、自宅2へ帰宅。

 

3月29日(火)

昨日までの楽しいばかりが人生ではないのだ。10時は目前、恐怖の日。

抜歯。

親知らずを含め一気に二本。

全ては将来のために。

 

映画館の予約、キャンセル。

深夜、映画’タレンタイム’再見。

歯の痛みも忘れる程にいつ観ても良き映画。

 

3月30日(水)

映画’私の少女’を。

ぺ・ドゥナはいい女優さんだよなぁ。

見惚れてしまう。

 

3月31日(木)

昼過ぎから眼精疲労が顕著に。

夜の読書は老眼鏡必須になってしまった。

確実に老いているのだ。それでも人生楽しまなきゃね。

 

後記

最近、とある方に、このブログには個人的な意見などを寄せるコメント欄はないのですか??と、聞かれたことがありました。

現状、1月〜3月まで日記風に綴ってみましたが、いつまで続くかもわかりませんし、

諸事情により、ピタッと更新がなくなるかもしれません。

あくまでも私個人の思っている事などを、つらつらと’店のブログ’に掲載しているだけのものであり、

当然ながら店のスケジュールやイベント情報が主となりますので、

現状、コメント欄を付帯することは考えていません。(紛らわしくてすいません‥‥。)

 

とはいえ、個人的なブログ中に何か感じたことや相談事(たわいのない話でもOKですよ!!)等々ございましたら、

遠慮なく、こちらのメールアドレスまでお願いします〜。→  post.tsukamoto@cafestand.jp (塚本宛)

 

 

今月の、、、。

■印象に残った本

・もてなしとごちそう 中村安希

・狩の思考法 角幡唯介

 

■素晴らしき映画

・タレンタイム

・国際市場で逢いましょう

・僕を育ててくれたテンダー・バー

 

■日常にあった音楽

・PIANO DIARY Henning Schmiedt

・URSGAL Enji

・Miles Davis & The Modern Jazz Giants Miles Davis