日々:その四十五

1月1日(元旦)

あけましておめでとうございます。
こんにちは2026年。

午前5時、車で西千葉へ出勤。
どこまでも広がる田園の奥に、どっしりと構える富士山を拝むことができた。

良い年になるかもしれない。

いつも通り、粛々と掃除と雑務を済ませる。

1月2日(金)

電車にて西千葉へ出勤。
ぐっと冷え込む朝方。関東でも雪雲が発生・発達する予想。

年初めの恒例行事。
今夜は蟹を食すのだ。
(日本酒確定)

明日から店が始まる。

1月3日(土)

cafeSTAND、仕事始め。
今年もよろしくお願いします。

……と思っていたら、自動給水装置の故障によりビル全体が断水。
14時、臨時休業となった。

水が出ないと、どうにもならない。

同時に被災地が脳裏に浮かぶ。
当たり前なんてないのだと身に沁みる。

復旧修理は長期戦になりそうだ。

久しぶりに、早川義夫さんがXに投稿していた。
愛犬のゆきちゃんが見れて嬉しい。

「自分は正しいと思っている人は正しくない。
自分はもしかしたら間違っているかもしれないと思っている人は正しい。
考え方や生き方を押しつけてはいけない。
そんなにステキならば嫉妬させてほしい。」

(早川義夫『女ともだち』より)

1月某日(日)

ニュース速報。

「ベネズエラに大規模攻撃、大統領を拘束
米トランプ大統領、SNSに投稿」

米国によるベネズエラへの大規模空爆と大統領拘束。
これは戦争に匹敵する武力行使だろう。

今まで戦争を始めなかったトランプ大統領。
どうするんだよ。

今日も店は臨時休業。

新年恒例、ブックオフへ。正月期間は全品20%オフ。

しこたま買い込んで、1万円ほど。

1月5日(月)

三省堂書店で本を買うと付いてくる紙のブックカバー。
端のところに書いてあるコピーが好きだ。

「本が好きな人には、きっと第四の欲求『読欲』がある。」

1月7日(水)

断水続く。

1月11日(月)

店長G、ベトナム・ハノイへ旅立つ。

断水継続中。
思い切って海外出張へ行ってもらうことにした。

ピンチはチャンスなり。

1月某日(月)

レジ前という場所は、今や各社の「不都合な優しさ」が複雑に絡み合って、身動きが取れなくなった不思議な空間だ。

「タッチしてください」 

「タッチしてください」 

「タッチしてください」

「本日はポイント5倍です」

「本日はポイント5倍です」

「本日はポイント5倍です」

端末はどこまでも健気に、そして機械的な執拗さでこちらを急かしてくる。そして、その丁寧なアナウンスのその裏側では、手数料という名の果実を分け合いたい決済インフラ各社の、静かな、けれど猛烈な「席取りゲーム」が繰り広げられている。

「ポイントは貯めますか」 

「ポイントは貯めますか」 

「ポイントは貯めますか」

「アプリはお持ちですか」

「アプリはお持ちですか」

「アプリはお持ちですか」

ポイントカード、 〇〇ペイ、交通系、○○タッチID。

店員さんが向けてくれる優しい微笑は(本当に大変な作業だと思う)、今や顧客データを囲い込みたい企業のマーケティング戦略の一環に組み込まれている。数ポイントのささやかな幸せと引き換えに、私たちはどの企業の背中を追いかけるのか、レジを通るたびに品定めされている。

便利を追求したはずの選択肢は、積み重なればただの「ノイズの洪水」でしかない。  スマホの画面を必死に指でなぞるお客とそれを静かに見守る大行列。

その光景は、各社が「便利」を競い合った末にたどり着いた、なんとも皮肉で愛おしい「不便の極み」だと思う。

効率化という名の迷宮に迷い込み、今日も私たちは、レジ前に大切な時間を捧げている。

2月1日(日)

日経新聞。

「緊急避妊薬、72時間以内の服用で効果8割2月から市販」

性交後に飲む避妊薬「ノルレボ」。
性行為から72時間以内に女性が1錠飲むと、81%の確率で妊娠を防げるという。

ちなみに1錠入り1箱7480円(税込)。

年齢制限はなく、親などの同意もなしで購入できるようだが、
私が非常におかしいと思う点が一つある。

「薬剤師から説明を受け、薬剤師の前で飲むことが条件」

医師の前で?
えっ、おかしくない?

プライベートとかどうなってるの?
目の前で服薬って、いつの時代ですか。

2月某日(火)

期日前投票へ。

2月某日(木)

菓子パンと紙パックの飲料を両手に持ちながら、
高校生が目の前を通り過ぎる。

若さ。
体力。
無知(いい意味)。
スピード。

私から失われた全てのもの。

2月某日(月)

ゲルハルト・リヒター図録。
その他古本を10冊ほど購入。

私の住む街のすべてが、
本屋、映画館、酒場、ライブハウスだったらいいのに。

2月某日(火)

韓国から友人が来ている。
自宅のゲストルームからいびきをかいているのが聞こえる。

(寝ている隙を見計らい、ランニング8キロ終了)

それもあって、映画『ソウルの春』を再見。

1979年10月26日。
独裁者とも言われた大韓民国大統領が側近により暗殺され、
民主化を期待する国民の声が高まっていく。実話を元にした作品。

70年代後半から80年代。
私もすでに生まれている、それほど遠くない過去の真実。

昨年、ソウル駅から高速鉄道に乗り
「光州」という都市へ向かったことを思い出す。

1980年の光州事件。
市民による軍事政権への民主化要求の蜂起。銃弾の痕跡。事実を覆い隠した当時の報道、国家によるプロパガンダ。争い続けた人々の声と、その後の民主化への歩み。

私が生まれてから起きている、隣国の凄まじい歴史。

2月某日(火)

年々欲しいものは減ってきているが、
大切だと気づいたものは、より強度になっていく。

2月某日(金)

電車の中。

「一体、何と戦ってるんだ?」というくらいに、不機嫌で怒っている人がいる。

そんなにイライラしないで、一杯お酒でもコーヒーでも奢るからさ、飲みにでも行こうぜ(知らない人だけど)。リラックスしようぜ。

穏やかに生きたいものですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です